第1回演奏会

ロム・アルメ・オリンピア参加
「スペインのロム・アルメ」

2007年5月5日[土祝]
女子パウロ会聖堂(乃木坂)

15世紀に流行した『ロム・アルメ(フランス語で「武装した人」の意)』という歌曲の旋律をもとに、多くの音楽家がミサ曲を書きました。16世紀のスペインで生まれたモラーレスもその一人です。
イスラム圏との交流によって独自の情熱的なカトリック信仰を育んだ国、スペイン。その「黄金時代」とも呼ばれる16世紀に作られたミサ曲を、モラーレスの弟子ゲレーロの作品と合わせて演奏します。

<演奏プログラム>

1.アントニオ・デ・カベソン 「騎士の歌」による変奏曲(オルガン)
 Antonio de Cabezón (1510-1566), Diferencias sobre el “Canto del Cavallero”
2.入祭唱「主は民を養われた」グレゴリオ聖歌
 Introitus: Cibavit eos
3.キリエ クリストバル・デ・モラーレス ミサ《ロム・アルメ(武装した人)》より
 Kyrie Cristóbal de Morales (ca.1500-1553), Missa L’homme armé
4.グロリア クリストバル・デ・モラーレス ミサ《ロム・アルメ(武装した人)》より
 Gloria Cristóbal de Morales, Missa L’homme armé
5.作者不詳 第5旋法のティエント(オルガン)
 Anonymous (1557), Tiento de 5 tono
6.フランシスコ・ゲレーロ 「イエスは導かれた」
 Francisco Guerrero(1528-1599), Ductus est Iesus
7.クレド クリストバル・デ・モラーレス ミサ《ロム・アルメ(武装した人)》より
 Credo Cristóbal de Morales, Missa L’homme armé
8.「うたえ、舌よ」
 Pange lingua
  <前奏>フアン・ベルムード(オルガン) Juan Bermudo (c.1510-1565?)
  Ⅰ.グレゴリオ聖歌 Gregorian Chant
  Ⅱ.フランシスコ・ゲレーロ Francisco Guerrero
  Ⅲ.フアン・バウティスタ・ホセ・カバニーリェス(オルガン) Juan Bautista José Cabanilles (1644-1712)
  Ⅳ.フランシスコ・ゲレーロ Francisco Guerrero
  Ⅴ.フランシスコ・ゲレーロ Francisco Guerrero
  Ⅵ.セバスティアン・アギレーラ・デ・エレディア(オルガン) Sebastián Aguilera de Heredia (1565-1627)
9.サンクトゥス クリストバル・デ・モラーレス ミサ《ロム・アルメ(武装した人)》より
 Sanctus Cristóbal de Morales, Missa L’homme armé
10.パブロ・ブルーナ 第2旋法の対斜ティエント
 Pablo Bruna (1611-1679), Tiento de falsas de 2 tono
11.アニュス・デイ クリストバル・デ・モラーレス ミサ《ロム・アルメ(武装した人)》より
 Agnus Dei Cristóbal de Morales, Missa L’homme armé
12.聖体拝領唱「わたしの肉を食べ」グレゴリオ聖歌
 Communio: qui manducat meam carnem
13.フランシスコ・ゲレーロ 「サルヴェ・レジーナ(めでたし、元后)」
 Francisco Guerrero, Salve Regina

~アンコール~
フランシスコ・ゲレーロ 「彼が与えることができるすべて」
 Francisco Guerrero, Todo Quanto Pudo Dar

<出演>
指揮・オルガン 花井哲郎
合唱 東京古楽倶楽部